ETFとETNの違い(試験にはあんまりでないけどシリーズ)
今年2018年、2月ごろだったでしょうか。
「VIX指数に連動するETNで大損失」
という経済ニュースでにぎわいました。
まず、VIX指数ですが、これは米国の株価指数のうち、S&P500というものをもとに計算されています。
VIX指数とは
英語では、Volatility Index(ボラティリティ インデックス)といいます。
ボラティリティは値動きの荒さのことで、このVIX指数が高ければ急な値動きがあり、株式市場は危険なんじゃないか、などといわれます。
もうすこし詳しく知りたい方はこちらに丸投げw
将来の投資家心理を表す「VIX指数」とは? [株・株式投資] All About
で、このVIX指数のETNが急に暴落して投資家が損失を被ったという騒ぎがあったのです。
ETFとは
ETNの話の前にETFについてです。
英語でExchange Traded Fund(市場で取引される投資信託)です。
これは、対象資産をほんとうに運用して利益を追求する投資信託です。
わたしたちがこれを買うと、その対象資産を間接的に運用することになります。
たとえば対象資産が株式なら、専門知識も必要なく株式の運用ができるのです。
そして名前のとおり、証券会社などの金融機関を通して売買ができます。
ではこちらも、丸投げリンクをどうぞ。
ETNとは
ETNは英語でExchange Traded Noteで、最後がNote(債券)になっています。
これは、対象資産を運用しなくても成立しています。
ということは、なんにでも投資ができてしまうということにもなります。
たとえば、VIX指数はモノではなくたんなる数字です。
VIX指数を運用するなんてことはできません。
しかしETNならこのVIX指数も投資対象として扱えるというわけです。
「そんな得体のしれないもの、誰が買うんだ?」
と思ってしまいますが、ETNの信用は発行する金融機関が、対象資産とちゃんと連動しますよ、と保証していて、取引も活発になされています。
VIXショックとは
最初に書いた2月のVIX指数のETNの騒ぎですが、このような流れです。
・世界の経済が比較的安定していた2017年まで、VIX指数が「動かない」ということに連動するETNが人気を博していた。
・しかし突然、VIX指数のもとになっているS&P500が暴落、VIX指数は急上昇。
このETNは「動いた」ことで価値が一気に下がってしまった。
こんなこともあるETNですが、運用にかかる手数料以外でトラッキングエラーというものが発生せずにお得で、現物を保有するのが困難なものにも投資できる、という魅力的な一面もあります。
では丸投げリンクです。