普通預金や定期預金の呼び方と試験問題(CFP®がんばろう金融商品運用設計)
とにかく預貯金口座の呼び方まで民間の金融機関と違っていっしゅん戸惑うゆうちょ銀行。
こんな違いがあります。
流動性預金
流動性預金とは、普通預金に代表される自由度の高い預金のことです。
金利は変動します。
銀行、信用金庫、信用組合などでの呼び方 | ゆうちょ銀行での呼び方 | 特徴 |
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普通預金 | 通常貯金 | いわゆる普通預金、1円からで出し入れ自由 |
貯蓄預金 | 通常貯蓄預金 | 10万円型、20万円型などがあり、預け入れが高額なほど金利が優遇される。出し入れは自由 |
定期性預金
定期性預金とは、いわゆる「定期預金」で、預入期間を決めてしまうことにより金利が増えるものです。
約束の期間が来る前に解約してしまうと、中途解約利率になってしまいます。
ほとんどが固定金利です。
今度は一般銀行とゆうちょ銀行と、別々に整理します。
銀行、信用金庫、信用組合など | 特徴 |
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スーパー定期 | 1円以上1円単位の預け入れ。預入期間は、1か月~10年まで満期日は自由に指定できる |
スーパー定期300 | 300万円以上のスーパー定期。金利が違う |
大口定期預金 | 1,000万円以上1円単位。 |
ほかに、期日指定定期預金、変動金利定期預金、一定期間据置型定期預金、があります。
どれがいいかは一概にいえません。
ゆうちょ銀行 | 特徴 |
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定額貯金 | 1,000円以上1,000円単位の預け入れ。6か月以降は自由に10年を限度に満期を設定できる |
定期貯金 | 1,000円以上1,000円単位。預金者が自由に満期日を指定できる取り扱いはない。 |
いいと思って載せたけどあまり関係なかったイラスト。すみません(;^_^A
まとめ
まず普通預金はいいとして。たまに「あれ?どうしたらいい?」と迷うのが定期預金タイプです。
定期預金のような一定期間預ける方式でも、種類も呼び名もさまざまです。
すごく乱暴なことをいってしまうと、今の金利ではどれを選んでも大差ないと思ってしまいます。
それでも10年預けるとなると違ってくるので、少しでも有利なものが良いのですが……。
基本としては、長い期間、多くの金額を預ければよいのですが、中途解約の予定もない金額でなくてはもったいないです。
また、マル優は大口定期預金以外はすべて使えます。
今はマル優を使うのも制限があり、誰にでも使えるというのでもないのですが、知らずに使わないというのも損な話です。
使えそうな人はしっかり検討してみるといいでしょう。
出る!定期預金を担保に借り入れをするときの利率
ちなみに、定期預金を担保に借り入れが行えます。
総合口座を通して借りることができますが、預金方式によって貸付利率が変化するのかどうかという過去問がありました。
これは大口定期預金だろうがスーパー定期だろうが、貸付利率は担保となる定期預金の約定利率+0.50%です。
約定利率とは法定利率に対するいいかたで、当事者間のとりきめによって決まる利率のことですが、この場合は「定期預金の利率」と考えておけば問題ありません。
なかなか細かい問題が出ますが、生活者にとっても知っておいていい内容ではあります。