米国の利上げが出る(CFP®みんなで合格しようぜシリーズ)
政策金利というのは、その国の経済活動の基準になる大切な金利です。
大昔は「公定歩合」といって、中央銀行が市中の銀行に貸し出すときの金利をいっていました。
日本の政策金利は
今は、日本では無担保コール翌日物レートを政策金利の目標としています。
目標だなんて、なんだか、どうにでも逃げられるような言い方にも見えますが(;^_^A
この金利は、超短期金利で市中の銀行どうしが貸し借りするときの金利です。
担保もいらないし(銀行同士だから信用がある)、返すのは翌日という市場で、コール市場といいます。
試験では米国の政策金利が出ました
日本の政策金利は知っていて当たり前ということなのか、「何%ですか?」というのは私がみたかぎり過去問には見当たりません。
ちなみに、2018年12月1日現在では、-0.062%を平均値としています。
マイナス金利はいつまで続くんでしょう。
(私たちの預金金利は、かろうじてプラスのままですのでいちおう安心?)
無担保コール翌日物レート : 政策金利 | マーケット情報 | 楽天証券
試験に出たのは、米国の政策金利の推移です。
リーマンショック以来、世界経済が低迷、その対策として先進国の中央銀行やECB(EUで中央銀行にあたるところ)は政策金利を下げてきました。
それでも景気は回復せず、ゼロ金利に近づいていたのですが、やっと米国が先陣を切って2015年の12月に0.25%上げて、0.5%にしたのです。
世の中のお金の動きに敏感であるべきFPの試験には出さなくちゃ、ってことでしょうか。
この後もいままで段階的に利上げしてきたので、その流れをとらえているかどうかが出ていました。(現在は2.25%でオーストラリアよりも高い)
ポイントは、米国の中央銀行にあたる「連邦準備制度理事会」(FRB)の名称と、米国の政策金利はなんというか、そして具体的な数値です。
米国は政策金利をFFレート(フェデラル・ファンド・レート)としています。
これは、日本のコール市場にあたるFF市場で銀行同士がお金の貸し借りをするときの金利です。
日本とほぼ同じと考えて良いと思います。
数値としては、それまでほぼゼロ金利の0.25%だったのが、2015年12月から利上げをしているのですが、一回の利上げ幅はいつも0.25%です。
ここらへんがわかっていれば大丈夫だと思います。
今の時代からするとけっこうな高金利通貨となったドルですが、政策金利を発表するスケジュールまでは試験に出ないようです。
日銀と同じように金融政策を発表するときに政策金利も発表するのですが、毎月ではなく年間のスケジュールが決まっています。
2018年は、1,3,5,6、11、12月でした。