株主優待チェックポイント
これ、日本だけの風習?で銘柄ごとに何がもらえるのか検索するのも楽しいものです。
ヤーマン6630は、美容器具がもらえるので大人気です。
優待がもらえる条件は、権利確定日に必要な枚数の株を保有していることです。
ある一日だけその株をもっていれば、素敵な優待品がもらえるなんて、そんな美味しい話、本当でしょうか?
本当なのですが、気をつけることは結構あります。
優待のない銘柄もある
優待の内容をチェックしてから優待トレードをしましょう。
優待利回りと配当利回り
優待の権利確定日に、配当のあるものはこの権利も確定します。
投資した金額に対しての比率をそれぞれ、優待利回り、配当利回り、といいます。
利回りが高いほうがいいのですが、ついもらえる商品が魅力的で計算を忘れることがあります。
株価の下がるリスクもあるので、「買ったほうが安かった」とならないようにしましょう。
権利確定日のずれ
権利確定日は月末ですが、全銘柄が同じ日とは限りません。
他のが27日だからと、翌日の28日に売ってしまい、実はその銘柄の権利確定日は29日だった、なんてことにならないように、銘柄ごとに確認するのがベスト。
権利落ち後の株価下落
権利確定日が過ぎれば、その銘柄を売る人が増えます。
一気に株価が下がることもあり、売り時を逃して困ってしまいます。
ずっと持つのでなければ、数年前まで株価をさかのぼって、その銘柄が権利落ち後にどんな動きをするか確認して優待をとりましょう。
最初にお話したヤーマンは権利落ち後の下落が激しい銘柄でもあります。
優待のクロス取りと逆日歩
信用取引のできる銘柄は、クロス取りということをする人もいます。
同じ銘柄で同時に売りと買いをするのです。
そうすると両建てになり、損失は最小限で優待をもらうことができます。
しかし、信用取引には手数料のような利息のような、「逆日歩」(ぎゃくひぶ)というものがあり、信用取引をするなら払わなくてはなりません。
逆日歩がかさむと、優待で得する意味がなくなることがあります。
「1000円の優待券のために7000円の逆日歩を支払った」
なんてことにならないように、信用取引のときは気をつけましょう。
売買差損
せっかく優待をとったのに、その後どんどん株価が下がってしまい、売り時が見つからず塩漬けに....とならないようにしたいものです。
決算などを見るのが難しければ、せめて証券会社のレポートに目を通してしっかり成長する銘柄をえらぶなど、値下がりのリスクを減らす工夫をしましょう。